①体内の異物、老廃物が出ていく
人間の体の中では、常に「代謝」が起こっています。
食べ物によって獲得した「栄養分」や呼吸によって吸収した「酸素」は血液によって全身の細胞に運ばれます。
栄養分と酸素をもらった細胞はそこでエネルギーを発生します。
細胞がエネルギーを産生する過程で二酸化炭素や不要物が発生し、これは毛細血管を通して血液(静脈)に戻されます。
捨てられる古い細胞、筋肉のエネルギー代謝によってつくられる「クレアチニン」、疲労したときに出てくる窒素の代謝産物である疲労物質としての乳酸などはまとめて「老廃物」とよばれます。
これらは血管とともに毛細リンパ管によっても吸収、運搬されます。
食品に含まれる添加物や金属類などの異物もリンパ系によって排出、排導されることがわかっています。
排出、排導された老廃物や異物は、静脈に戻されたあと、腎臓で処理され不要なものは一部、尿として体外に捨てられます。
リンパ液がよく流れて、リンパ系がよく働くということは、身体の中の異物や老廃物の運搬能力が高まるということでもあります。