リンパ液は、毛細リンパ管から流れがスタートし全身から集められて静脈に注ぎこんでいます。つまり一方通行です。
まず毛細血管のところで、血漿と呼ばれる血液の成分が漏れ出てきます。
漏れた水分は組織のすき間に溜まり、組織液と呼ばれる状態になります。
この組織液が溜まり続けないように、毛細リンパ管が吸収しリンパ液として運搬してくれるわけです。
毛細リンパ管に吸収された時点で、組織液はリンパ液と名前を変えます。
リンパ液はたくさんの毛細リンパ管が合流した集合リンパ管へと流れ込みます。
頚部、鎖骨部、胸部、腰部などの各リンパ本幹に合流し、胸管を経て静脈に戻っていくという経路を辿ります。
血液に比べると流れは非常に遅く、12~24時間くらいかけて静脈に到達します。
リンパ液は血液よりもサラサラで凝固しないので、流れが遅くても詰まったりはしません。
リンパ液となる血漿そのものはほとんど透明で、リンパ液も基本的には透明ですので「白い血」とも呼ばれているのだそう。